新興スマホはこの先生きのこることができるのか
WindowsPhone、FirefoxOS、Taizen、Ubuntuと新興勢力がでてきているけど、こういうのがこの先生きのこるには何らかの要素が必要だと思う。例えば次のようなもの。
・端末のコンセプトが新しい
・キラーアプリがある
・マーケットが十分にある
・継続性がある
端末のコンセプトが新しい:WZero3、M1000、BlackBerry、iPhoneなど色々あった。iPhoneのデザイン、使いやすさは魅力的で今なおがっちりとシェアを握っている。今後も色々出てくるだろうけど余程の革新性がないとこれだけでは生き残れないと思う。
キラーアプリがある :例えばBBは社内ネットに繋ぎやすいとかビジネスユースに需要があったり、iPhoneは山のようなアプリがあるらしい。やりたいことをやるためのアプリがあるのは重要。
マーケットが十分にある:キラーアプリを作ってくれる人がいないければ流行らない。アプリがでる土壌として、開発者が惹きつけられるコンセプトの新しさ、開発環境の充実もあるけど、利用者の多さ、お金を払ってくれる土壌が重要。
i-modeは囲い込みと文句を言われることが多いけど、利用者の多さ含めよい土壌だったのではないかと思う。ケータイ課金などの小額決済や月額利用料など払う方法の多様性も今考えると面白い。AppStoreやPlayStoreもさりげなく追随してる。キャリアでなく露骨じゃないから叩かれてないけど。
継続性がある:マーケットと卵か先か鶏がさきかじゃないけど、継続性のない環境は流行らない。WZero3やM1000などの初期スマホもコンセプトは良かったのに見た目端末売りなので、エコシステムが育たず、結局1代で終了。使い続けられない。なんともったいない。
一般ユーザが使える製品レベル、露出、コミュニティ、開発環境が整わないと後発のサービスは辛いんじゃないかとおもう。
Windows Phoneはどうするんだろう。Windows8、Surface RT, PROなどタブがあるのでそういうのとシームレスにアプリ互換があると面白いのだけど。やっぱり既存の環境が使えるのは強いと思う。SurfaceProやAsusW3とか欲しいしなぁ。
自社の仕組みを入れられないから作っちゃおうなど色々な思惑があるようですが、果たして勝つまで継続させるだけの意志があるのだろうか。勝つためのコンセプト、革新性、サービス、コミュニティづくりの戦略はあるのだろうか。
見た目ぐらいしか差異がないようじゃアプリがないプラットフォームなんて奨められないし、クラウド時代でキャリアロックインなサービスも流行らないし。FirefoxやUbuntuとかコミュニティベースなものって日本じゃ一部のガジェオタにしか使い道無さそう。
OSレベルの戦略として、例えば色々な端末に組み込みやすく、キーホルダー型、メガネ型などウェアラブルな形や、車載器やスマートTV、カードなどの組み込みに強くユビキタス・コンピューティングの基盤となるとか。Androidは既にそういう分野にも入り込んできているけど。
そういうのがあるなら新OSを使っていくのもまた別な面白さがあるけど、もしスマホとして端末の一種として出すしかないようなら、せめてAndroidのアプリがそのまま動くようDalvik互換エンジンでも作って載せたら面白いのに。